Title Image

この度、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA®︎)の資格を取得しました。そこで今回は、私がCMTA®︎資格を取得するに至った経緯、試験対策、そして資格取得後の展望について、同じように株式投資に関心を持つ個人投資家の皆様に向けてお伝えしたいと思います。

このブログでの私の投資のメインテーマは、米国原子力新興企業への長期投資です。また、ブログの本題とはそれますが、暗号資産Solana(SOL)にも注目しています。

自己紹介

普段はIT企業の会社員として働く傍ら、個人投資家として株式投資を行っています。 投資歴は約25年になります。と言っても、その大部分は漫然と日本株の投資信託や貴金属を中心に積み立ててきたくらいですが。

数年前から国際株式型インデックス(オルカンではなかった)と暗号資産がポートフォリオに加わりました。ここ1、2年で米国株式、特に原子力産業の将来性に魅力を感じ、長期スタンスで投資を行いはじめ今に至ります。

原子力産業は、脱炭素社会の実現に向けて今後ますます重要な役割を担うと考えています。特に米国の原子力新興企業は、小型モジュール炉(SMR)をはじめとした革新的な技術開発を先導しており、大きな成長ポテンシャルを秘めていると感じています。

また暗号資産Solanaについては、その技術的な革新性と将来性に魅力を感じています。分散型金融(DeFi)やNFT(Non-Fungible Token)など、Web3.0時代の基盤技術として、大きな成長が期待できると考えています。あとはステーキングがあるのも魅力ですね。

CMTA(日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト)とは

CMTA®︎(Certified Member of Technical Analysts Association of Japan)は、日本テクニカルアナリスト協会が認定する資格で、テクニカル分析の専門知識とスキルを証明するものです。 日本テクニカルアナリスト協会は、国際テクニカルアナリスト連盟(International Federation of Technical Analysts、IFTA)に加盟しており、CMTA®︎の上位資格CFTe®︎は、国際資格として認知されます。

資格概要

テクニカルアナリスト試験は下記の1次から3次までの3つのレベルに分かれており、今回のCMTA®︎は1次試験に該当するものです。CMTA®︎合格者は「日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト」の称号が付与され、協会の会員として活動することができます。

  • 1次:日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(Certified Member of the Nippon Technical Analysts Association、 CMTA®)
  • 2次:国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(Certified Financial Technician 、CFTe®)
  • 3次:国際テクニカルアナリスト連盟検定テクニカルアナリスト(Master of Financial Technical Analysis、MFTA®)

CMTA受験理由:4つのモチベーション

私がCMTAを受験した理由は、大きく分けて4つあります。

  • 体系的な知識の習得
  • 投資で海外とつながる
  • 論文発表への挑戦
  • 事業化への展望

1.体系的な知識の習得

CMTA®︎受験以前、体系的な知識習得については、実はそれほど大きなモチベーションはありませんでした。ほとんどを積み立て投資で過ごしてきましたし、つい最近までは自分の好きな手法でトレードを行ってきたからです。

「実際にトレードで収益を上げればそれでいい」

そうも言えます。

しかし、米国原子力産業への超長期投資というテーマを選択する中で、私の手法はトレンドフォロー系に偏っていることに気づきました。具体的には、移動平均線とドンチャンチャネルくらいしか使っていませんでした。

ドンチャンチャネルは気に入っていますし、原子力のような長期的なテーマに乗るのであれば、トレンドフォローだけでも十分かもしれません。しかし、テクニカル分析には、トレンドフォロー以外にも様々な手法があります。

CMTA®︎の学習を通して、様々なインジケータを網羅的に、広く学ぶことで、これまで見えていなかった投資機会も捉えられるのではないかと考えました。

体系的な知識を習得することで、投資家としてのレベルを一段上げるのもいいかも。そう思ったのが、CMTA®︎受験の理由の一つです。

2.投資で海外とつながる

投資を通じて海外と繋がってみたいという気持ちも、CMTA®︎受験の(それなりに大きな)モチベーションの一つでした。

日本テクニカルアナリスト協会は、国際テクニカルアナリスト連盟(IFTA)に加盟しています。CFTe®︎まで取得できれば、IFTAから認定されます。海外交流が好きな私にとって、国際的な団体の資格を得ることは、わりと魅力的なものでした。そこで、私の場合はCFTe®︎以上の取得が前提となります。

私は過去に海外生活をしていた経験があり、今後も海外で生活したいと考えています。テクニカル分析という汎用的なツールは海外でも活かせるのではないか。CFTe®︎資格は、専門性を活かした海外生活のお守りのようなものになるかもしれない。

少し浮ついた考えかもしれませんが、海外とつながりたいという思いも、CMTA®︎受験の理由の一つでした。

3.論文発表への挑戦:知的好奇心を満たす

論文発表への挑戦も、将来的なモチベーションとしてありました。 日本テクニカルアナリスト協会では、「テクニカルアナリストジャーナル」という機関誌で論文発表の機会が提供されています。

元々文章を書くことは好きでしたし、大学時代に機械学習関連の優秀論文賞を受賞した経験もあります。純粋にトレードで収益を上げるだけでなく、知的な活動にも挑戦してみたい。ゆくゆくは、大学などで実務者教員のような仕事ができたら面白いかもしれない。

そんな知的好奇心も、CMTA受験®︎を後押ししました。

4.事業化への展望:キャッシュフロークワドラントのBusiness Ownerへ

事業化への展望も、CMTA®︎受験のモチベーションとして、割と大きなものでした。 ロバート・キヨサキ氏の「金持ち父さん貧乏父さん」で有名なキャッシュフロークワドラントでいう、ビジネスオーナーを目指したいと考えています(会社員疲れたw)

CMTA®︎資格を取得し、テクニカル分析の専門家としてのE-E-A-T(Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness:専門性、権威性、信頼性)を高めることで、メディア運営などの事業化に繋げられるのではないかと考えました。

このブログも、その事業化の一環と位置付けています。

なぜファンダメンタル分析や証券アナリスト(CMA)ではなくCMTA®︎なのか?

株式投資の資格としては、ファンダメンタル分析を専門とする証券アナリスト(CMA)資格も有名ですが、CMTA®︎を選んだのは単純な好みの問題です。

大学時代に機械学習と時系列分析を専攻していたこともあり、テクニカル分析には馴染みがありました。証券アナリストと比較して、CMTA®︎の方が相対的に短期間で取得できるのではないかと考えた、というのも正直なところです。

CMTA®︎試験対策:勉強方法

私がCMTA®︎試験対策として行った勉強方法をご紹介します。

基本は通信教育

CMTA®︎の試験対策としては、日本テクニカルアナリスト協会が提供している通信教育講座が基本となります。試験範囲を網羅的にカバーしており、これらの文言は大体覚えておく必要があります。

基本は暗記:隙間時間を活用

CMTA®︎の試験科目は、暗記の要素が強いです。 私は仕事が忙しく、まとまった勉強時間を確保することが難しかったため、通勤中の隙間時間を活用して、暗記科目の学習を進めました。

具体的な対策方法

公式サイトの演習問題

私が最も重視したのは、日本テクニカルアナリスト協会公式サイトで提供されている演習問題です。ほぼ公式サイトの演習問題を中心に学習を進めました。

仕事が忙しすぎたため、演習問題は通勤中の隙間時間で1、2周程度しかできませんでしたが、それでも合格することができました。

CMTA®︎の試験問題の中には、日本語で常識的に判断できる問題も含まれています。 演習問題を解くことで、出題傾向を掴むことができると思います。

チャートを常に見ておく

当たり前なのですが、チャートを常に見ておくことは重要です。 私はInvesting.comアプリを使って、複数のテクニカル指標を表示させていました。 チャートを見ることで、テクニカル分析の感覚を養うことができます。

読んで良かった本「買い時・売り時がひと目でわかる株価チャート大全」

試験対策としては必須ではありませんが、同書は重要なポイントを押さえることができて良かったです。

様々なチャートパターンについて、図解入りで分かりやすく解説されており、テクニカル分析の知識を体系的に整理するのに役立ちました。

試験対策だけでなく、テクニカル分析の実践的なスキルを向上させたい方にもおすすめです。

CMTA®︎合格後の変化:受かってみて

CMTA®︎資格を取得してみて、様々な変化がありました。

体系的な知識の習得:複眼的な視点

CMTA®︎受験以前にはモチベーションがあまり高くなかった「体系的な知識の習得」ですが、資格取得を通して、期待以上にモチベーションが高まったと感じています。

ほぼ丸暗記の勉強方法ではありましたが、様々なインジケータを網羅的に学ぶことができました。

CMTA®︎資格の次のステップであるCFTe®(国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト)になると、マーケットレポートを執筆できるレベルとして認定されるようです。そのような意識で改めてチャートを見ると、他のテクニカル指標にも興味が湧いてきました。

トレンドフォローだけでなく、様々なテクニカル指標にも複眼的に興味が向くようになったことで、もっと多様な投資機会も捉えられるようになるかもしれません。

投資を通じて海外とつながる:CFTe®を目指して

海外とつながるモチベーションに対しては、CMTA®︎資格はまだ入り口に過ぎません。CMTA®︎資格は、IFTAに加盟する日本テクニカルアナリスト協会が認定する資格であり、CMTA®︎取得はIFTAからの直接的な認定を意味するわけではありません。IFTAが認定する国際テクニカルアナリスト(CFTe®)資格は、2次試験合格後に加盟資格が得られます。

CFTe®以上の資格取得に向けて、2次試験以降も頑張りたいと思います。

論文発表:生成AIとテクニカル分析

「論文発表」についても積極的に取り組んでいきたいと考えています。 日本テクニカルアナリスト協会のテクニカルアナリストジャーナルでの論文発表は、会員・非会員問わず投稿できます。論文テーマとしては、やはり直近で注目されている生成AI(人工知能)の活用が考えられます。

テクニカル分析と生成AIを組み合わせて、新たな投資手法開発に取り組んでいる人は多いでしょう。例えば、生成AIを使ってテクニカル分析の売買シグナルプログラムを開発したり、画像認識技術を活用してチャートパターンを自動的に認識したり、といったアイデアが考えられます。

生成AIとテクニカル分析の融合は、実利的な価値と学術的なやりがいの両面で、非常に魅力的なテーマだと感じています。

事業化:このブログから始まる

「事業化」については、まだ始まったばかりです。 このブログを通じて、米国原子力産業のマーケットレポート等を広く発信し、多くの方の投資活動に貢献できれば幸いです。そして、将来的には、このブログを基盤として、テクニカル分析にも関連する様々な事業を展開していきたいと考えています。

結局CMTA資格取得に意味はあるのか?

CMTA®︎資格取得に意味があるのかどうかは、人によって異なります。 私が個人的に資格が好き、というのも取得理由の一つです。 しかし、純粋に投資で稼ぎたい、というだけであれば、CMTA資格は必須ではありません。資格維持には安くはない年会費もかかります。

それでも私がCMTA資格を取得したのは、

  • 体系的な知識の習得
  • 投資で海外とつながる
  • 論文発表への挑戦
  • 事業化への展望

という意味合いがあります。

そして妄想が許されるなら、海外で投資で生活したい(ポルトガルとか・・・)という気持ちもどこかにあります。CMTA®資格は、そのような人生設計を実現するための一つの手段になるかもしれないと考えています。 資格取得はゴールではなく、新たなスタート地点です。

今後やりたいこと:CMTA®を活かして

CMTA®資格取得をモチベーションに、今後やりたいことはたくさんあります。

  • 原子力産業への投資で収益を上げる
  • 2次試験、CFTe®資格に挑戦する
  • マーケットレポート執筆に挑戦する
  • 生成AIを活用した投資プログラムを開発する

これらの目標を実現するためにCMTA®で得た知識と資格を活かして、これからも励んでいきたいと思います。

まとめ

日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格取得は、私にとって様々な意味がありました。ブログに挙げたような動機に共感いただける方には、一つの選択肢になるのではないかと思います。

注意事項

  • 当サイトに掲載されている内容は、投資一般に関する情報提供を目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。
  • 当サイトは特定の金融商品や銘柄の勧誘、売買の推奨を行うものではなく、特定の投資成果を示唆するものでもありません。
  • 当サイトに記載された内容は、特定の銘柄や株式市場全般に関する推奨や株価動向の上昇・下落を示唆するものではありません。
  • 当サイトの情報は、将来の運用成果や投資収益を保証するものではなく、いかなる投資成果も示唆しません。
  • 投資に関する最終的な意思決定は、すべてお客様ご自身の判断と責任において行ってください。
  • 当サイトの内容は、予告なしに変更または廃止される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
  • 当サイトは情報の正確性、信頼性、完全性を保証するものではなく、掲載された情報に関するいかなる責任も負いません。
  • 当サイトからリンクまたはバナーを通じて外部サイトに移動する場合、そのサイトは当サイトが運営するものではなく、当サイトはその内容に関して責任を負いません。
  • 当サイトは、本情報に基づく投資判断やその他の行動によって生じた損害について、一切責任を負いません。
  • 通信機器、通信回線、商用ネットワーク、コンピュータ等の障害により、当サイトの伝達遅延や誤謬、欠陥等が発生した場合にも、その責任を一切負いません。
  • 投資には元本割れや損失が生じるリスクが伴います。投資家は自己責任で投資判断を行い、リスクを十分に理解した上で行動してください。